立体駐車場のサイズがギリギリの対処法とコツ【幅や高さ別に解説】

ドライブ準備

都心の立体駐車場(機械式立体駐車場)に入れる時、愛車のサイズが不明や、サイズが分かっていてもサイズの制限がギリギリの時、はたしてこの立体駐車場に停めるべきか、やめておくるきか、悩んでしまうことはありませんか。

特に大き目の車、背の高い車の所有者なら、悩んだ経験があるかもしれません。
立体駐車場のサイズ制限に慎重になるあなたは正解です。

実際に、自宅のマンションの立体駐車場に、車幅1840mmのレクサスGSが車幅制限1850mmの立体駐車場にちゃんと出し入れできるのかを確かめてから購入した方もいるくらいです。

実は立体駐車場のサイズ制限も重量制限も規格がバラバラで、事故やトラブルにつながるケースもあるので慎重になることは大切なことです。

今回は、サイズがギリギリの立体駐車場(機械式立体駐車場)を利用するにあたっての対処法を、車の幅や高さ別に解説します。さらに駐車する時の運転のコツについても詳しく説明していきますね。

  1. 立体駐車場とは
    1. 自走式駐車場
    2. 機械式駐車場
      1. 二段・多段方式駐車場
      2. 垂直循環・エレベータ方式駐車場
  2. 立体駐車場【機械式】のサイズがギリギリの時、注意すべき4つのポイント
    1. ①「幅・高さ・長さ・重さ」をメモして保管
    2. ②ミラーやアンテナ部分は、車のサイズに含まれていないので注意
    3. ③車の高さの調整できる車は、ノーマルな状態に戻してから入庫する。
    4. ④立体駐車場の天井から垂れている電気器具に注意
  3. 立体駐車場の車の幅の制限とは3パターン
  4. 古い立体駐車場には注意
  5. 立体駐車場の数値の表記はメーカー毎にあいまい
  6. 立体駐車場のセンサーに注意
  7. 立体駐車場の危険なこととは「揺れること」
  8. ホテルの垂直循環・エレベータ方式駐車場での留意点
    1. 係員が車の出し入れをしてくれる場合の対処方法
  9. 新車を購入しようとしたら自宅の立体駐車場のサイズがギリギリだった!
  10. 駐車する際に便利な車の装備
  11. 立体駐車場のサイズがギリギリの時の運転のコツ
    1. 1 立体駐車場のパレットに車を載せる時は、真っ直ぐ進入
    2. 2 左右の窓を大きく開けて、ラジオやオーディオを消し、会話も中断
    3. 3 狭いパレットのギリギリにピタリと車を停める
    4. 4 立体駐車場の手前で、ヘッドライトを消しておく
  12. 立体駐車場における事故の例
    1. 自走式立体駐車場での事故例
    2. 機械式立体駐車場の事故例
  13. 立体駐車場のサイズがギリギリの対処法とコツ【幅と高さ別に解説】まとめ

立体駐車場とは

そもそも立体駐車場には、①自走式駐車場②機械式駐車場の2種類があります。

簡単に説明していきますね。

自走式駐車場

自走式駐車場は、駐車スペースのある目的階までスロープなどを利用して、自分で車を運転し、駐車する方式の駐車場。

駐車台数が数十台から百台単位の大規模なものに多く採用されています。

大型郊外店でよく見られる駐車場です。

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機械式駐車場

機械式駐車場は、駐車装置を操作し、車を移動させて出し入れする駐車場。

機械式駐車場は、さらには以下の「二段・多段方式駐車場」と「垂直循環・エレベータ方式駐車場」に分類することができます。


出典:国土交通省「機械式立体駐車場の安全対策に関するガイドライン」の手引き

二段・多段方式駐車場

駐車させる搬器を2段または3段以上に配置し、搬送しスペースを多層化している機械式駐車場。

垂直循環・エレベータ方式駐車場

主にショッピングセンターやホテルなど大規模な施設に見られる機械式駐車場。

車をパレットにのせると外からは見えないタワーの中でパレットが循環して移動します。

今回は立体駐車場うち機械式駐車場】を中心に記事を書いていきますね。

これ以降、【機械式駐車場】のことを【立体駐車場】と表現して説明していきますね。

立体駐車場【機械式】のサイズがギリギリの時、注意すべき4つのポイント

立体駐車場のサイズや車のどの数値をおさえておく必要があるか、また注意すべき4つのポイントについて説明していきますね。

①「幅・高さ・長さ・重さ」をメモして保管

マツダ3(ファストバックのカタログデータ)

車検証やカタログで、「幅・高さ・長さ・重さ」の数字を確認し、メモに残してダッシュボードに入れておくことをおすすめます。

大前提として、その数字範囲内で立体駐車場を選んでください

ちなみに私の愛車マツダ3(セダン)高さ長さ・重さ」は、「1795mm・1445mm・4460mm・1400kg」です。

慌てないようにメモ用紙に数値を大きくはっきりと書いてダッシュボードに保管しています。

理由は、立体駐車場の施設に入る時、車内が薄暗くなる場合もあるので、そんな状況下でも数値がはっきりと分かるようにするためです。

立体駐車場の表記にある「幅と高さ」は1㎝も違わない正しい数字かというとそうでもありません。
実際は立体駐車場の表記にある「幅と高さ」よりも少し余裕を持たせてつくられています。

②ミラーやアンテナ部分は、車のサイズに含まれていないので注意

マツダ3のカタログにもあるように、基本的にはミラーやアンテナ部分は車のサイズには含まれていません。

ミラーやアンテナをしまい忘れて破損してしまうケースが多いので要注意

輸入車の中にはミラーがたためない車種もあり、輸入車ディーラーに聞けばサイズは教えてもらえます。

立体駐車場の利用を決めたら、予めアンテナの収納をしておくと慌てずに対処ができます。

③車の高さの調整できる車は、ノーマルな状態に戻してから入庫する。

高級車の中には、車の高さがスイッチ1つで上下に調節できるものもあります。

車の高さを上げていることを忘れて、駐車場にそのまま入ると、天井に接触するおそれがあります。

立体駐車場を利用する前に、予め高さをノーマルな状態に戻しておくことも忘れずに。

④立体駐車場の天井から垂れている電気器具に注意

立体駐車場の天井から電気器具が垂れているのを見ることがあります。

ハイエース等の背の高いバンを運転されている方は頭上にも要注意

立体駐車場の車の幅の制限とは3パターン

立体駐車場の車の幅の制限には3パターン程度あります。

(ア)幅1700㎜以下 

(イ)幅1800㎜以下 

(ウ)幅1850㎜以下

もしご自分の車が軽自動車なら車の幅が1480㎜以下なので問題ありません。

あとは車の高さを思い出すだけです。

ただし、同じ軽自動車でも背高のっぽのジムニーの車高は2000㎜もあるので要注意。

更に、くどいようですがアンテナやミラーの状態がどうなっているかも忘れずに

マツダ3セダンなら、車の幅の制限が(イ)か(ウ)の立体駐車場なら大丈夫ということになります。

古い立体駐車場には注意

古そうな立体駐車場は、「幅、高さ、長さ、重さ」がOKでも、タイヤやホイールが接する
パレット側面が高く盛り上がっていることが多いので要注意

つまり、扁平率が低いタイヤやホイールを装着している車の場合、ホイールが18インチや19インチ、
さらに、20インチや21インチホイールなら高く盛り上がったパレット側面にこすれて傷がつくことがあります。
10年程前から、このパレットの側面がとても低くなっている立体駐車場も見かけるようになりました。

その他に、古い立体駐車場の中には、PC管理ができていないものもあり、入出庫に時間がかり、急いでいるときにはイライラすることもあります。
扁平率が低いタイヤの車を駐車する場合、あえて古い立体駐車場の利用を避けた方が無難。

立体駐車場の数値の表記はメーカー毎にあいまい

駐車場メーカー毎に表記された「高さ・幅」には、微妙な余裕があり、メーカー毎にバラバラ。

理由は、立体駐車場に表記されている「幅・高さ・長さ・重さ」の中で「幅」のサイズが実際のパレット幅と違うため。

例えば、表記が、「高さ1550㎜・幅1800㎜制限」の立体駐車場に駐車ができても、タイヤとパレットの距離が微妙に狭いこともあれば、逆に広い場合もあります。

立体駐車場のセンサーに注意

最近の立体駐車場は、重さや高さのセンサーや、障害物検出センサーなどが設置されていることが多く、車のサイズや重さ制限を無視して駐車しようとすると、センサーが反応し、安全装置作動。

係員が復旧するまでに時間がかかり、場合によっては保証問題につながりかねません。

立体駐車場の危険なこととは「揺れること」

立体駐車場立の一番大きな危険は「揺れること」です。
立体駐車場の車両制限サイズは、車がゆれたり、動くことを計算に製造されています。

制限重量では記載の1.5倍近い車の重さにも耐えられる設計だとも言われています。

万が一、立体駐車場表記のサイズと重さを無視した駐車をして、駐車場の設備を破損させた場合

自動車保険では「車両保管中の事故」で対応可能かもしれませんが、被害を受けた駐車場の保証は別で考える必要があるでしょう。

これは大きなリスクとなるので注意が必要。

ホテルの垂直循環・エレベータ方式駐車場での留意点

ホテルでは、個人で停めるタイプ係員がキーを預かって停めてくれるタイプの2つがあります。

係員が車の出し入れをしてくれる立体駐車場の場合、係員の技量に差があることを忘れないでください。

係員が車の出し入れするホテル駐車場の場合は、家に戻ってからタイヤとホイールの異変に気付くパターンがあるので注意。

係員が車の出し入れをしてくれる場合の対処方法

係員が車の出し入れをしてくれる場合、係員へ一言だけ、「大切な車なので必ず平置き駐車にしてください!」と伝えておくことをおすすめします。

客がそのようにお願いすれば、平置きの駐車場に駐車してくれるはずです。

しかし、平置き駐車のスペースが1台もない時はどうしたらよいか?

ホテルの駐車場を使う場合は、スマホで画像をっておきましょう

しかも、駐車係員に車を渡す直前に、係員の目の前でタイヤとホイール付近を撮影します。

そうすることで駐車係員も気にしながら車の出し入れをしてくれることになります。

新車を購入しようとしたら自宅の立体駐車場のサイズがギリギリだった!

ある方が新しい車を購入しようとカタログを見ていたら、自宅の立体駐車場のサイズと新車のサイズがギリギリだった。

毎日の駐車に苦労するくらいなら、ワンサイズ小さい車に妥協しようか大変悩んだそうです。

マンションの立体駐車場に駐車するような場合、このような悩みはよく聞かれます。

仮に、自宅の駐車場が立体駐車場の車の幅の制限が1850mmで、現在のクルマの幅が1800mm
新車の幅が1840mmのケースについて考えてみることにします。

上の数値を見る限りではOKです。

しかし、心理的には「やはり小さいサイズにしておけば…」と後悔してしまいそうで心配にもなりますよね。

今回のケースの場合、確かに車の幅も大切ですが実際に切り返しや駐車で頭を悩ませるのは「車の長さと最小回転半径」の方が遥かに重要です。

つまり、車の幅がギリギリでも小回りが利き、取り回しが良い車なら大丈夫ということです。

具体例を挙げると、RB3オデッセイ(長さ4800mmx幅1800mm、回転半径5.6m)から、レクサスRC(長さ4695mmx幅1840mm、回転半径5.2m(Fスポーツ/5.0m))に乗り換えた場合は、車の幅は広くなりますが、全長も回転半径も短くなり、駐車するのは楽になります。

むしろ、自分の本当の気持ちをおさえて変に妥協し、愛着が持てない車を乗り続ける方が、車好きの方にとってはおすすめできません。

利便性より愛着を持てる車を選んだが幸せな気持ちになれると思いますよ。

駐車する際に便利な車の装備

それと欧州車でよくあるようなコーナーセンサーは是非付けることをおすすめします。

最近の国産車も、コーナーセンサーやサイドやバックモニターを標準装備している車も増えてきています。

愛車マツダ3の場合、前後左右にセンサーが標準装備で、これに360°ビュー・モニターをオプションで付けました。

狭い道を通る時も、また狭いスペースに駐車する場面でも、警告音や画面で確認ができるので、値段以上の価値(安全)があると感じています。

是非皆さんもこれから車を購入される場合には、安全装置についても検討項目に入れることをおすすめします。

立体駐車場のサイズがギリギリの時の運転のコツ

立体駐車場を利用する際には、慌てずゆっくりと車を入庫することが大切です。

そのための4つのコツをお伝えしますね。

1 立体駐車場のパレットに車を載せる時は、真っ直ぐ進入

立体駐車場では「まずパレットに対して車を真っ直ぐに向け、そのままステアリングの操作をほとんどせず、真っ直ぐに後退してパレットに載せる」ことを意識してください。

立体駐車場では、車の駐車を案内するための「誘導員」が常駐しているため、誘導員の指示に従いながら落ち着いて駐車すればそれほど困難なことではありません。

2 左右の窓を大きく開けて、ラジオやオーディオを消し、会話も中断

誘導員は「声」と「身振り」を使って誘導してくれるため、車の窓を左右とも大きく全開にして、誘導の「声」をしっかりと聞けるようにしておきましょう。

車内でラジオやオーディオが鳴っている場合は、邪魔になるので切っておきます。

また、同乗者におしゃべりな人がいる場合は、予め「駐車中は喋りかけないでね」とひと言添えておきましょう。

3 狭いパレットのギリギリにピタリと車を停める

まず、「右ハンドル車」なら右タイヤを、「左ハンドル車」なら左タイヤ基準にします。

イメージとしては、窓から顔を出して直接目視できる側のタイヤが基準

パレットのガイドレールに、ギリギリまで、基準となるタイヤを寄せていきます

「ギリギリ」といってもタイヤをパレットの側面に擦らない程度の余裕は必要。

寄せていく基準のタイヤは、自分の眼で直視できるので、それほど難しく無いはず!

パレット側面にタイヤを擦らないギリギリの位置が確保できたら、後は車を直進状態に保ったまま、ゆっくりと直進または後退して入庫していきます。

自分の側のタイヤがギリギリの位置に収まれば、「反対側のタイヤもおのずと適切な位置に収まる」という戦法

もちろん、「誘導員のサポート」もあるので、何かあれば誘導員から声がかかるはずなので安心!

4 立体駐車場の手前で、ヘッドライトを消しておく

パレットの奥に大きなが設置してあります。

鏡の役割は、鏡に映し出される自分の車を見て入庫することで、「運転に不慣れな人でも正確な入庫ができる」ため。

ただし、夜間にヘッドライトを点灯したまま入庫した場合、パレットの奥に設置してある鏡がヘッドライトの光を乱反射して、まぶしくて危ないです。

慌てないよう、立体駐車場の敷地内に進入したら無理がない程度に早めにヘッドライトを消しておきましょう。

立体駐車場における事故の例

立体駐車場における事故の例から留意点をお伝えしますね。

自走式立体駐車場での事故例

自走式立体駐車場は、自分の運転で駐車スペースまでスロープなどを利用して駐車します。

・立体駐車場で乗用車が3階の屋上部分から、後ろ向き駐車をしようとしたところ、フェンスを突き破って地上に転落。運転していた女性が亡くなった事例があります。

・パチンコ店の自走式立体駐車場の3階フェンスを突き破り、トラックが転落し、トラックと男性が川に放り出されたケースもあります。

・病院敷地内にある自走式立体駐車場から乗用車が転落した事故もあります。

自走式の立体駐車場所は、普段と違い高い位置に駐車することもあるので、車を駐車させる場合には速度を落とし、細心の注意を払う必要があります。

また、運転に自信のない方は、車を乗り換える時に、誤発進抑制制御システム搭載車の購入も検討してみてはいかがでしょうか。

機械式立体駐車場の事故例

機械式立体駐車場の重大事故は、以下のような場合に発生しています。

・装置内に人がいる状態で機械が作動してしまった事故。
・人の乗り降りや歩行時に転倒や落下をしてしまったケース。
・作動中の装置の中に人が侵入して、接触、巻き込まれたり挟まれたりした事故。
・車両の入出庫時の衝突事故

特に、マンションなどの専用駐車場で、利用者が自ら操作する際、装置内に人がいないかどうかの確認が大切です。

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立体駐車場のサイズがギリギリの対処法とコツ【幅と高さ別に解説】まとめ

立体駐車場(機械式)に表記してあるサイズは製造年代やメーカーでマチマチだが、表記サイズより少し大きな車でも使えるようには設計されている。

・立体駐車場の「幅・高さ・長さ・重さ」の制限を超えた車の利用はリスクが大きい。


・車検証やカタログで「幅・高さ・長さ・重さ」の数字を確認・メモに残してダッシュボードに保管。

アンテナやサイドミラーは、立体駐車場の車幅制限の数値には含まれていない。

車の高さ調整がある車種も要注意!

低扁平率タイヤの車は、パレット側面でホイールやタイヤを傷つけないように。

古い立体駐車場は、パレット側面が高く、揺れやすいので注意。


立体駐車場の利用の際には、運転のコツをおさえて楽々駐車!

事前の準備と知識があれば、サイズがギリギリの立体駐車場でも安心・安全に利用できると思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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