2023年2月21日フジテレビの朝の情報番組【めざまし８】で、高級車レクサスの盗難事件のニュースが放映されました。
近年高級車や旧車の窃盗が相次ぐ中、エアタグ(AirTag)を悪用した車の窃盗が増加中。
位置情報が特定できるエアタグ（アップル製品）が知らないうちに車に取り付けられ、盗難被害に遭った経緯や、エアタグの見つけ方と悪用対策についても紹介されていたのでまとめてみました。
高級車レクサスLXが盗難!何者かがエアタグ(AirTag)で位置情報を特定
2023年2月19日午前2時頃に、滋賀県大津市内で高級車レクサスLX（1300万円）が自宅前に駐車していて盗難被害に遭いました。
被害者の男性は、盗難前に思い当たる不審な出来事があったそうです。
男性の証言をもとに時系列でまとめました。
盗難被害のはじまりは空港の駐車場
①2023年1月の年明けに、空港の集合駐車場を利用後、自宅に帰宅。
②空港から出発する際に、自分の携帯電話にエアタグの通知が届く。
③帰宅後も、２~３日に１回携帯電話にエアタグの通知が来るのを見て、家族全員が不審に思った。
④Twitterでエアタグについて調べると、「車にAirTagが付けていました」という投稿を見てびっくり。
⑤自分の車の底を調べてみると、運転席の後ろのタイヤのそばのフレームと言われる金属の所に、マグネットケースに入ったエアタグ（AirTag）が付いているのを発見！
何者かがエアタグを勝手に愛車に設置していたことが判明。
⑥エアタグを外して警察に相談し、警察の方も警備を強化してもらっていた。
⑦被害に遭う1ヶ月程前（1月13日午前1時頃）に、自宅に設置していた防犯カメラに、運転席の後ろ側を見ている不審な人影が映っていた。
被害者の男性は、「（犯人がエアタグを設置していたのが）この車両（対象車）かどうかを確認しに来ていたんだと思います。」と振り返る。
⑧残念なことに、2月13日2時頃に盗難被害に遭う。
犯人が、盗難専用機器のような物を片手に、いとも簡単にレクサスのドアを開けて、車に侵入する映像が防犯カメラに記録されていました。
エアタグを除去したのになぜ被害を防げなかったのか？
警察に相談し、無断で設置されていたエアタグを取り除いたにも関わらず、犯行を防ぐことがなぜできなかったのでしょうか。
理由は、エアタグを取り外される前に、窃盗団はターゲットとなる車の位置情報を既に入手していたためだと考えられます。
エアタグ(AirTag)って何？
エアタグとは、iPhone（アップル社のスマホ）等のアクセサリーの１種。
エアタグは、アップル社の製品で直径3cmほどの小さなサイズです。
機能は、離れていてもスマホなどで、位置を把握できる機器で、カギや財布などに取り付けて、「紛失防止用の機器」として人気。
エアタグは、者忘れやすい私のような人間にとっては、とても便利道具ですが、悪用されると脅威となるので要注意。
悪用エアタグの見つけ方!ストーキング行為防止機能を活用
悪用されているエアタグを見つけるには、エアタグのストーキング行為防止機能を活用するのが一番。ストーキング行為防止機能の使い方について説明します。
エアタグ（AirTag）のストーキング行為防止機能とは？
エアタグは、使い方によっては脅威となるので、ストーキング行為防止機能が付いています。
ストーキング行為防止機能は、エアタグ悪用の被害を防ぐ機能で、持ち主から離れたエアタグが、近く（10m程度）にあるとiPhoneなどに通知をする機能が付いています。
例えば、車や持ち物に、他人のエアタグがあると、「AirTagはあなたと一緒に移動しています」と通知が届きます。
通知をタップするとエアタグが通ってきた経路の画面表示と共に、「AirTagはあなたの近くで見つかりました」の文字が表示されます。
画面の下に【サウンドを再生】をタップすると近くにあるエアタグから音が鳴り、24時間アラームがランダムに鳴るようになります。
知らない内に他人のエアタグが、車内やバッグの中にあると、スマホに通知が来る仕組みなので、異変に気がつくことができる機能です。
エアタグ悪用対策【android】は専用アプリをダウンロード
エアタグは、iPhone専用の機器なので、android等、iPhone以外のスマホの場合は、エアタグを検知できるアプリをダウンロードすれば、エアタグのストーキング行為防止機能の使用が可能。
空港の駐車場は高級車物色にはうってつけ！エアタグに注意
防犯アドバイザーの京師美佳氏は、空港の駐車場は高級車を物色にはうってつけの場所であると指摘。
理由は、「空港でしたら海外にいかれる人など、多少裕福な方も多いと思いますので、高級車を狙うにはうってつけの場所になってしまう」から。
長期間駐車している車は、ゆっくりと品定めができ、エアタグをつけることも可能。
エアタグ悪用の盗難車対策！自分専用のGPS設置
現在、相次いで高級車や旧車が狙われ密輸されるのは海外で日本車が人気で高く売れるからです。
盗難車ランキン上位にランクインされている車種は、人気SUVや高級ミニバン、旧車（スポーツカー）等。
防犯アドバイザー（京師美佳氏）の解説では、通常盗難された車というのは、保管場所に保管され、数日中には船に載せられて海外に運ばれるそうです。また、盗難から約3日以内に船に載せられるという事例が多いようです。
究極の盗難車対策は、逆に自分たちがGPSを愛車に設置して、いざ盗難被害に遭ったら直ぐに保管場所を特定して警察に通報すれば取り返せる可能性がある。
ただし、エアタグの悪用で高級車に乗る人の自宅を特定されてしまうので、空き巣や強盗の危険性もあるし、人物の行動パターンも特定できてしまうので、ストーカー被害に発展する可能性もある。
エアタグ(AirTag)悪用で高級車盗難！見つけ方＆対策2023/2/21フジテレビ【まとめ】
・スマホ等で位置情報が特定できるエアタグ(AirTag)を悪用した車の窃盗が増加中。
・空港の駐車場に駐車している高級車が狙われている。
・悪用エアタグの見つけ方は、ストーキング行為防止機能を活用。
・エアタグ悪用の盗難車対策には自分専用のGPSの設置が有効。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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