愛車を買って、自然豊かな環境に移住して2年。
キツツキが自宅の壁をたたく音で、目覚めたこともある田舎暮らしをしています。
ところが、この環境が愛車マツダ3にとっては大敵だった!
高原での青空駐車は、鳥の糞や木枝、樹液の落下が度々ある上、近隣の畑の土ぼこりなどをかぶって、想像していた以上に車体が汚れるので、洗車を頻繁にするはめになりました。
もちろん木の枝が当たれば車体へのダメージも当然あるので、ついに車の保管場所としてガレージを作ることになりました。
実際に、ガレージを使ってみて分かったことや、メリットとデメリット、注意点をまとめてみました。
車を保管する駐車設備は3種類
そもそも車を保管するための駐車設備には3種類あり、①駐車場、②カーポート、③ガレージがあります。
設置費用は、①~③の順に高額になり、設置するための手続きも必要になっていきます。
3種類について、簡単に説明していきますね。
①駐車場
駐車場は、車を駐車しておくスペースの総称。
費用は一番安いが、屋根や壁で車がおおわれていないので、駐車している車はいわゆる青空駐車状態。
紫外線や風雨の影響をもろに受ける。
②カーポート
カーポートは、屋根と柱で囲まれた駐車場のことで、上から降ってくる雨や雪、日光などから車を守ることができる。
屋根があるので車の外観も長持ちはしますが、それでもホコリが雨水がかかるので汚れが目立ちます。
ただし、強風や吹雪などで、横からの飛来物から車を守ることは難しい。
③ガレージ
ガレージとは、屋根や柱、壁、天井、シャッターなどで囲まれた駐車場。
一つの建物の中に車を駐車するので、防犯性が高い上に、悪天候から車をガッチリ保護。
愛車を保管するには一番のおすすめはガレージです。
ただ、価格が3種類の駐車場の中で一番高く、建築基準法で役所への届出と検査が必要。
また、一つの家屋と見なされるので固定資産税を毎年払うことになります。
ちなみに、私のガレージの場合、20㎡のガレージを設置した後、固定資産税が1年間で1100円高くなりました。固定資産税が、安かったのは田舎の相場だからです。
固定資産税がどのくらいか気になる方は、お住まいの自治体に問い合わせると教えてもらえます。
人によっては、公的な手続きをせずに、潜りでガレージを設置する人もいるそうですが、役所も航空写真などでチェックしているため、新しい建物が見つかった場合、役所からの問い合わせがあると建設会社の方から聞きました。
手続きには、少し費用がかかりますが、正式に申請書を出すことをおすすめします。
私はその手の専門家ではなので、手続きはすべて建設会社の方にお願いしました。
ガレージの種類は2タイプ
ガレージの種類にも2タイプあり、住宅とは独立したガレージのタイプ(1独立ガレージ)と、住宅とガレージが一体となったタイプ(2ビルトインガレージ又はガレージハウス)があります。
1 独立ガレージ
2 ビルトインガレージ・ガレージハウス
ビルトインガレージ(ガレージハウス)は、車を格納するスペースを建築物の一部に組み込んだガレージのこと。
検討の結果、既製品の独立ガレージを作ることに
最初は、予算の関係で、カーポートを検討していましたが、高原の天候は変わりやすく、冬の吹雪や山おろしの風は台風のように強風で、愛車が汚れて傷んでしまうのであきらめました。
そこで、ガレージを設置する場所はあるので、比較的低予算でできる既製品の独立ガレージを自宅の横に設置することにしました。
ガレージのメリット
ガレージを実際に使ってみて感じたメリットをまとめてみました。
盗難やいたずらから愛車を守る
最近、車の盗難やいたずらされる事件が頻繁に報道されていますが、シャッターを閉めておくことで、外から車が見えないようにすることは、盗難防止等の観点から重要。
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車が汚れず、劣化も防げる
車の大敵は、紫外線や飛来物。
車をガレージに保管するとで新車のような状態が保てています。
青空駐車の時は、いくら手入れをしてもそれなりに傷みが進み、また樹液が付着すると中々とれませんでした。
少なくとも屋根のある駐車場で保管することが愛車にとって大切だと感じました。
天候や時間を気にせず車の整備が可能
マツダ3のボディーカラーは、黒色(ジェットブラックマイカ)なので、晴れている日に、水道で洗車していると、水道水の水滴が乾いて、白いはん点が残ります。実は、この水アカが中々取れないのです。
夏場の晴れている時や、風の強い日には、洗車後、濡れたままガレージに移動して、ふき取りはその後でゆっくりしています。
物置としても利用できる
自宅の横に併設しているガレージは、外にある物置としても活用できます。
特に、庭仕事でよく使うホースや電動のこぎり、ブローワー(風で落葉やチリを吹き飛ばす器具)、延長コード、ほうきなどの掃除用具は、外で頻繁に使うものなので、いつもガレージに置いています。
これは大変便利!
DIYの場所として利用できる
DIY(do-it-yourself)とは、素人が自分で何かを作ったり、修繕したりする作業のことで、床が汚れたり、臭いや音が気になったりして中々家の中ではできません。
木工細工品にペンキを塗ったり、看板を作ったりしています。
屋外でバーべキューをする時、ガレージの中に机や椅子を置いておくと、日よけになり、また、食材や食器などの保管場所として、衛生面にも配慮できます。
雨に濡れずに、乗り降りできる
これは結構便利なことで、雨や雪の日に買い物から帰って、濡れることなく買い物かごを出したり、整理ができます。
夏の温度上昇と冬のフロントガラス凍結を防止
近年の夏は猛暑で、炎天下で駐車していると車内は、軽く50℃を超える温度に達します。
また冬場は、雪や霜の影響を受けてフロントガラスが真っ白に凍結。
朝の通勤前に、凍結した氷を解かすのも大変です。
ガレージの中は、そこまで温度変化がないのでまったく心配はいりません。
ガレージのデメリット
ガレージを使うようになって感じたデメリットについてまとめてみました。
建築費用が高額
私は、タクボ物置ベルフォーマという既製品を設置しました。
ある建設会社に、一から建設する木造のガレージ(車2台分)の見積を出してもらいましたがなんと400万円!
おしゃれで高級感のあるガレージでしたが、予算オーバーで断念。
既製品のガレージ(1台専用)にしました。
それでも、コンクリートの基礎工事や全て込みで190万円程度かかりました。
ガレージ設置費用の明細
タクボ物置【ベルフォーマ】(SS-3460)を自宅に設置した時の費用を掲載しますね。
(オプション:電動式シャッター・引き戸・室内外ライト・コンセント)
ガレージ費用 | 内 容 | 金 額 |
---|---|---|
1 | 仮設工事 | 77000円 |
2 | 基礎工事 | 541130円 |
3 | ガレージ本体・工事 | 781600円 |
4 | 諸経費 | 150270円 |
5 | 確認申請料 | 280000円 |
6 | 証紙代 | 48000円 |
合計金額 | 1898000円 |
着工から完成までの時間と手続きが必要
ガレージを設置するまでのスケジュールを以下に書きます。
①設置するガレージを決めて建設業者さんと打合わせ(1時間程度)
②専門家に確認申請書の作成を依頼して、申請書を役所に提出。確認済証の発行(約1カ月間)
③基礎の工事(設置場所に整地して溝を掘り、鉄筋を埋め込み、コンクリートを流し込む)(2日間)
④基礎の乾燥(天候や季節によって乾燥に要する時間が変わります)(2週間)
⑤基礎の上にガレージ本体を組み立てる工事(1日)
⑥コンセントやライトの設置のための電気工事(1日)
⑦土間(床に当たる部分)にコンクリートを流し込む工事(2日間)
⑦土間の乾燥が終了するとガレージ完成。(2週間)
⑧役所による完成したガレージの立ち入り検査(30分程度)
トータルで2カ月半近くかかりました。
また、ガレージは一軒屋と同じ扱いなので、役所への確認申請書の提出が必要です。
書類の作成は、一般の個人では難しので、業者さんに依頼してやっていただきました。
固定資産税がかかる
独立ガレージは、建築基準法の定めにより建築の申請が必要な上に、設置後、固定資産税が毎年かかります。
ただし、建物は年々古くなっていくので、固定資産税も徐々に安くはなっていきます。
今回、20㎡の広さの既製品のガレージで、年間1100円程度かかりました。
固定資産税は、同じ広さでも路線価や建物のグレードによって変わります。
自宅の土地は、都心と比べてかなり安いので、この程度で済んでほっとしました。
虫やゴミが入るので週に2回程度の清掃が必要
開けっ放しにしているとクモや小さい虫が入って来ます。
特に、クモの糸が車のボディにつくと、カッターの刃で傷つけられたような線に見えることがあり、ビックリ!
恐る恐る触ってみると、クモの糸であることが分かってホッとすることが何度かありました。
ガレージのシャッターは、出入りの度に毎回閉めた方が無難。
私のガレージには、オプションで電動シャッターを付けたので、その点とても便利で良かったです。
冬場の北風で、落葉や枝が入ってくる
冬場は、強い北西の季節風が吹き、落葉やほこりが舞い込んできます。
たまたま、今回設置したガレージの入り口が南東の方向だったので、風が吹いてくる方向とは反対方向で、落葉やほこりは入りづらくて良かったです。
ガレージを持つと、こまめに掃除をする必要がありますね。
設置場所が必要
ガレージは小さな一軒家と同じようなものなので、設置するには場所が必要。
希望の大きさのガレージが設置できるかはよく専門家と相談して進めてください。
その他の注意点
この写真のように、木に囲まれたガレージの屋根の上には落葉がたまります。
私は年に2回は屋根に上って、落葉をブロワーで吹き飛ばして掃除しています。
屋根に降った雨が、雨どいに集められて地面に流れる構造になっていますが、落葉が雨どいに詰まると大変。
そこで、ホームセンターに雨どいに落葉がたまらないようにする筒状のネット【落葉よけネット】が売っているので、それを買ってきて、詰まりそうな隙間にはめ込んでいます。ここの部分は、販売会社でも対策を考えてほしいと思いました。
下の写真が落葉が詰まらないように加工したもの。
愛車をガレージに保管して分かったメリット・デメリット【まとめ】
・愛車にとって大敵となる日光や雨・風・雪・飛来物から守るためには、ガレージが一番。
・ガレージの用途は駐車以外にも様々あり便利。
・費用や固定資産税がかかり、さらに設置するには場所が必要なので、簡単ではない。
ガレージ設置は、費用や手間がかかりますが、それ以上にメリットがあると感じています。
愛車を保管する駐車場として、ガレージの設置を検討してみてはいかがでしょうか。
ガレージを選ぶ際のポイントやおすすめ設備とアイテム、各メーカの特徴とブランドを徹底調査した記事も書きましたのでよかったらどうぞ
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