マツダ3(MAZDA3)が発売されて、3年が経ちます。斬新なデザインのこの車も街中でもよく見かけるようになりました。
SUVが流行している中、スポーティなファストバック(ハッチバック)とエレガントなセダンのどちらがよいか、迷っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、マツダ3のセダンのオーナーとして、デザインの魅力と後部座席やラゲッジルームの広さについてお伝えしますね。
マツダ3(MAZDA3)のデザインの魅力について
そもそもMAZDA 3(スリー)は、マツダアクセラの新型で、5ドアのファストバックと4ドアのセダンという2種類のボディが用意されています。
ただし、アクセラと比べて内装や安全装置等は上質なものに一新され、200万円台でも買える高級車タイプ。
そもそも、マツダのエクステリア(外観)に対する美的なこだわりは相当なもので、ボディへの美しい映り込みまで考えている車なのです!
2010年からマツダは「魂動(Soul of motion)」というフレーズをデザインフィロソフィーとして掲げ、2017年の東京モーターショーでマツダが「魁(カイ)コンセプト」というコンセプトカーを出品した車のデザインが、ベースとなっています。
このコンセプトカーは、コンパクトハッチバックタイプで、次世代がエンジン(スカイアクティブX)を搭載したもので、シンプルなデザインで映り込みや形で動きを感じさせるという考え方がデザインに盛り込まれていて、見た目がとても美しい!!
最近の自動車のデザインでは、ボディサイドにキャラクターラインと呼ばれるプレスラインを入れてシャープさを強調するなどの流れがありますが、マツダは大胆にもこのキャラクターラインをやめて、風景の映り込みに配慮した面構成で仕立て上げました。
このデザインは、街中を走るとすぐに効果が表れ、流れる風景が車に映し出され、ボディーの変化が車に躍動感を与えます。
駐車しているマツダ3の車をまじまじと見る度に、ボディー横の曲面の効果で、まったく違う形に見えるのが不思議!
それだけ緻密に考えられたデザインを、実際のボディー形成に実現できたマツダの高い技術力には本当に圧巻です。
街中で、マツダ3を乗っていると、よくチラ見されます。
マツダ3(MAZDA3)のセダンとファストバックのデザインの違い
マツダ3(MAZDA3)のセダンとファストバックのデザインは別物!!
その理由は、ファストバックとセダンで同じボディパネルを使用している部分はボンネットぐらいで、それ以外はフロントのシグネチャーウイング、ヘッドライト、フロントウインドウとごくわずかしか共用部分がないからです。
私が実際に、セダンのBピラー(ピラー:屋根支えている柱のことで、フロンガラス付近の柱をAピラー、真ん中部分の柱をBピラー、リアウインドウ部分の柱をCピラー等と呼ぶ)のパネルの部品を交換をしてもらおうとでディーラーに依頼したら、担当者が間違って、ファストバックの部品を注文してしまいました。同じパネル部分であっても、セダンとファストバックの部品の形が違うために交換できなかったことがありました。
この様にエクステリアの部品における共通点は少ないので外観も当然違って見えるのです。
マツダ3(MAZDA3)ファストバックのデザインの特徴
ファストバックは、前傾姿勢でスポーティなデザインで、前方から後にかけて、切れ上がっていく様は、丁度肉食動物が獲物にとびかかろうとする姿勢のようで「魁(カイ)コンセプト」のデザインがそのままファストバックになったようなものです。
ただし、このエクステリア(外観)を優先するあまり、実用性を犠牲にした部分があるんです。
特に、ファストバックの後方視界は良くありません。
例えば、後方の視界については、斜め後方が、太いリアピラーでよく見えない。
Cピラーのところがどうにも邪魔でバックで駐車する時に不安。
また、リアウインドウが狭いので、後部座席の空間からは圧迫感を感じます。
実際は、天井の高さは、身長170㎝の私が後部座席に座っても、手のひら一枚分の余裕があります。
対策として、360°ビューモニターのオプションをつけることを是非お勧めします。普段使いの車としては最初は慣れが必要です。
ファストバックもセダンも前方部分のAピラーとドアミラーの視界は、死角も少なく見やすいです。
🚗360°ビューモニターについての記事はコチラ!
マツダ3(MAZDA3)セダンがかっこいい理由!360°ビューモニターは絶対必要なオプション
マツダ3(MAZDA3)セダンのデザインの特徴
セダンは、優雅な曲線美!
全長4662㎜とファストバックに比べて約20㎝も延ばされているのは、トランク容量を確保するだけでなく、前から後ろまでの伸びやかな曲線を実現し、和風美人の優雅さを感じます。
私は、セダンとしての美しさは国内屈指ではないかと思います。
全長が20㎝長くなった分、マツダ3セダンのラゲッジルームは広くなりました。
後部座席も、ファストバックと比べて、リアウインドウの面積も広く、視界が広くなっているため、圧迫感がすくなく、後方確認に対する不安感もありません。
🚗マツダ3セダンをディーラー車検に出した時の費用ついてもまとめました。よかったらこちらもどうぞ!
マツダMAZDA3セダン(ディーゼル)車検費用はディーラーでいくら?その内訳
マツダ3(MAZDA3)の後部座席の広さも狭くない
後部座席が、運転席をドライビングポジションに合わせた位置まで動かした状態で、身長170cmの私が座ると、ひざとフロントシートとのペースは拳1個半程度!
リアシートは、カップホルダー付きセンターアームレストが内臓されており、高級感のある標準装備で、使い勝手がとってもよいです。
狭くも広くもなくといった様子で、シートのホールド感もあり、背もたれの長さもしっかり確保されているため、リラックスして座れるほど。
ちなみに、セダンの全高は、1,445mmで、ファストバックより5mm高くなっています。
マツダ3(MAZDA3)のラゲッジルームの広さは意外と広い
セダンのラゲッジルーム容量は450ℓで、それなりの広さの荷室は確保できています。
ファストバックのラゲッジルーム容量は334ℓで、67ℓのスーツケース2個分。
セダンのラゲッジルームは、67ℓのスーツケース3個分の広さでゴルフバックなら2個を収納可!
以前、大量のゴミを捨てに、セダンに積んで清掃局にいったとき、外見以上にトランクに物がつめることに清掃係の方が驚き、「このトランクはよく入るね~」と言われました。
リアシートを前方に倒すと、殆どフラットになるので、トランク+後部座席分の空間が荷物置き場に変身するので、外見以上に物を積むことができます!
マツダ3(MAZDA3)セダン後部座席の倒し方
タイヤ交換をするために、後部座席を前方に倒してラゲッジルームを広くした様子を写メで記録しました。
一見狭い車内に見えて、実はマツダ3セダンの収納スペースは結構広い!
後部座席を倒すには、以下の3つの手順で行うとスムーズです!
マツダ3(MAZDA3)セダン後部座席の倒し方①運転席と助手席のシートを前方移動
後部座席を前方に倒す前に、やっておくことがあります。
運転席と助手席の座席の位置や背もたれの傾斜を前方に戻しておく。
前部座席が後ろに引きすぎたり、背もたれの部分を後方に倒しすぎたりしていると、後部座席を前に倒したときぶつかって完全に倒れなくなります。
特に、助手席は、後方への席の移動や背もたれの傾斜角度が大きいので、後部座席を倒す前に、前席の前方への移動を済ませておくと、その後の操作がスムーズ!
マツダ3(MAZDA3)セダンの後部座席の倒し方②レバーを引く
車の後方に回ってトランクを開け、ラゲッジルーム上側にあるレバー2箇を引きます。
後部座席の裏側にあるレバーを引けば、ワンタッチで背もたれが前側に傾斜可能。
マツダ3(MAZDA3)後部座席の倒し方③前方に後部座席を倒す
後部座席を前方に倒すとフラットな状態になります。
マツダ3のトランクスルー機能を使うと、ラゲッジルームの床面と後席シートを折りたたんだあとの上面が多少傾斜はありますがほぼフラットな空間となります。
マツダ3ファストバックの場合は上に取り付いているラゲッジボードなども取り外しておいたほうが良いでしょう。
マツダ3(MAZDA3)セダンのトランクスルー機能で車中泊可能に!
トランクスルー状態にすると前席シートの後ろからトランクの後ろまでの長さが190cm程度確保でき、大人2名が足を伸ばして寝られる空間になります。
マツダ3は、外見より思った以上に長い物や幅の広い物を積むことが可能!
試しに長さが180cmの「すだれ」を人に見立てて車内においてみました。
室内の高さはSUVほどではありませんが、身長180cmの人間が二人分、横になれる程の広さはあり、車中泊も可能。
マツダ3セダンもファストバックもラゲッジルームの横幅は100cm程度。
車中泊のためにフラットモードにすると、1人であれば広々としたベッドの空間に、2人の場合は休憩程度なら可能な状態。
先日、夏タイヤと交換するために、正規の18インチの夏タイヤ4本を積んだ車内の写真を撮ってみました。
タイヤを積む時苦労した点は、トランクの入り口がSUV程広くはないのと、トランクの下方に段差があるためタイヤを出し入れする時に障害となること。
マツダ(MAZDA3)セダンは、コンパクトカーと中型車の間に位置するサイズの車ですが、実際には車中泊も行える構造を持っていて、車中泊も可能な車種であることを知って、とても嬉しかったです!
マツダ3(MAZDA3)のかっこいいデザインが欠点になることも
このかっこいいデザインが欠点になるところもあります。
それは、①フロントグリルの掃除がしずらいことと、②プラスチック素材のパネルがやわで洗車キズが付きやすいこと。また、③ボディーサイドが内側に湾曲していて、泥はねが広範囲に付きやすい点です。
以下にその理由と注意点を書きますね。
①掃除しずらいフロントグリル
マツダ3のグリルは、アルファード等のように疑似グリルではなく、本当に穴の開いたグリル。
洗車の際は、細かな穴と突起物の所をスポンジ等で洗う時に手間がかかります。
また、グリル部分の塗装は黒いので、きれいにふき取らないと水道水が蒸発して、白いシミが残って汚く見えることもあります。
私は、ブロワーで水分を吹き飛ばし、100円ショップで購入した手袋型のマイクロファイバーでふき取りをしています。
傷がつきやすいので、丁寧に手入れをする必要があります。
②傷つきやすいプラスチック素材:Bピラーのパネルやリアルーフ後方の黒い部分
Bピラーの黒色(ピアノブラック)のパネル部分が大変傷がつきやすい素材です。ドアサッシの黒い部分と同じプラスチック素材でした。
この黒色のBピラーは、漆黒の深い黒に光沢があって、車のデザイン的には素晴らしい色なのですが、洗車でほんの少しスポンジでこすったくらいでも傷がついてしまいました。これは大変ショックでした。
洗車キズには要注意です。
また、ファストバックのリアルーフ後方の黒い部分の材質も同様です。
洗車の時には、いとも簡単に傷がついてしまうので、柔らかいスポンジとカーシャンプーを使って、なるべくこすらないように洗車する必要があります。
なので、私は今でも洗車は機械洗車ではなく、手洗いシャンプー洗車をしています。
🚗洗車のやり方についてまとめましたので、よかったらコチラもどうぞ。
車の洗車のやり方を伝授!簡単できれいに洗車を済ませたい人必見
③ボディーサイドが内側に湾曲していて、泥はねが広範囲に付きやすい
ボディサイドに大胆にもこのキャラクターラインをやめて、風景の映り込みに配慮した面構成で仕立て上げていますが、内側に湾曲しているため、雨天走行中に前輪の泥がはねで、広範囲にドアの横に泥や汚れが付着して汚れが付きやすいデザインです。
特に、雪が降った後のウエットな道を走行すると、とても車が汚れます。
雪の多い年は、特にそれを感じました。
そこで、後付けオプションで、マッドフラップ(24600円税込)を前後のタイヤの後側付近にそれぞれ取り付けました。
小さいパーツなので、多少の泥はねは防いでくれますが、やはり長時間走行しているとオプションのマッドフラップの効果はあまり期待できないと思いました。
ちなみに、このボディーのサイドは内側にへこんでいるので、洗車後、濡れたボディーをセーム革でふき取るときに、ボンネットや屋根のように、セーム革一枚を大きく広げたまま一度に水をふき取ることができません。
セーム革をコンパクトに折りたたんで手のひらサイズにして、下から上に向かって、何度も丁寧にふきあげる必要があります。
美しい映り込みのデザインのためには、このような一手間もかかるのですね。
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マツダ3(MAZDA3)セダンが本当にカッコいい理由!後部座席の広さも大丈夫【まとめ】
マツダ3は、ボディへの美しい映り込みまで考えたマツダが全力で作った車です。
さらに、セダンは全長を20cm長く延ばした分、車の先端から後ろまで、流れるような美しい曲線美と優雅なボディーラインを実現し、ラゲッジルームも広くて日常生活で使うにも十分な広さを確保。
さらには、後方の視野も広く、後部座席も狭くないので、優雅に4人で乗るならセダン、美しい映り込み効果を望むなら車体の色は黒のジェットブラックマイカをおすすめします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
「それでは皆さん、素敵な愛車でドライブを楽しんでください!」
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